アクセンチュア株式会社について、1.企業体質、2.職場環境、3.年収・給料、4.評価制度、5.福利厚生、6.ワークライフバランス、7.退職理由の計7項目から、ネット上の口コミや評判を徹底分析して、就職転職すべきか考察してみました。時間がない方は、8.総評をご覧下さい
目次
1.企業体質
「Up or Out」
「実力主義」
「コンサルティング」「ストラテジー」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーション」の5つブランドが正式な形で立ち上がり、社員全員の名刺に5つのどの所属かが明記されている。所属するテクノロジーでは主にソリューション軸と業界組織軸で所属が決定
コンサルティングファームなので数年に一度のペースで大規模な組織変更があり、大きくなった組織が分割されたり新しく作られたりするが、実際にはプロジェクトでメンバーと動いているので組織への所属意識はあまり高くなく、組織変更されても基本的にやることは大きく変わらない
プロジェクト毎にプロジェクトが立ち上がると人員が集められ、プロジェクトが終わると解散するというリソースプール型の組織体制
いわゆるスタッフ職(アナリスト、コンサルタント)ではやりたい仕事に繋がることは難しい。元々SIerの会社なので、戦略系よりもシステム系のプロジェクトが多い。システム系かつ炎上案件が多いので残業は慢性化している
意見を言いやすく全体的には声をあげ実力があれば好きなことはやらせてもらえる
全く利害関係のない社員同士でも協力を惜しまない文化があり、難題にぶち当たっても孤独感なく素早く対処できる
高学歴な社員(旧帝大の首席クラス)をはじめ、自頭の良い優秀な社員が多く在籍しており、お互いに競争し、より成長することに価値を見出す社風
以前はUp or Outの文化が顕著で、みんな鼻息荒く愚直に仕事に取り組んでいた感じがあるが、ここ数年ものすごい勢いで新規採用を進めており、その影響もあってか緩い感じの人が増えた
昔は古き良きプロフェッショナルファームという文化があったが、入社する社員の数が増えるにつれて「普通の」働き方をする人が増えた。やることだけ最低限やって後のことは知らない、みたいなスタンスを取る人が増えた
新しい人材が増えたことでアクセンチュア流といった空気はあまりなくなり、国内の企業と変わらなくライフワークバランスを重視した企業に変わってきた
実力主義で新卒社員が中心。昔ほど体育会系ではないが、気合・根性論はプロパーにしっかり根付いており、中途採用社員とは温度差がある
仕事は多く受注を選んでいる状況で業界のトップ企業としか仕事をしない
2.職場環境
「風通しは良い」
「長時間労働」
組織が大きいためプロジェクトメンバーによって雰囲気は異なる
早く退社することが悪のような風潮の人が多い印象。さらに残業を申告しにくい文化があり、サービス残業が当たり前となっている
昔はがむしゃらに働くことが美徳とされているような感じがあったが、昨今は働き方改革が急ピッチで進んでおり、長時間労働が是正されつつあるが、基本的にクライアントに尽くす商売なので、現場への残業規制反映は難しく、マネジメント層、スタッフ層ともに、何日も徹夜している人間も見られる
マネージャー以上は、結果として納期や品質を守るため変わらず長時間労働になりがち
若い社員が多いこともあり社員同士チーム内ではクラスに関係なく物事を言える空気がある
3.給料
年収420万・新卒1年目(コンサルタント)
年収550万・新卒2年目(ITS)
年収600万・新卒3年目(アナリスト)
年収750万・新卒3年目(アナリスト)
年収700万・新卒4年目(アナリスト)
年収500万・新卒5年目(アナリスト)
年収800万・新卒5年目(コンサルタント)
年収850万・新卒5年目(コンサルタント)
年収1000万・新卒5年目(コンサルタント)
年収1000万・新卒5年目(マネージャー)
年収900万・新卒6年目(コンサルタント)
年収700万・新卒7年目(ITS)
年収1000万・新卒7年目(シニアマネージャー)
年収1200万・新卒7年目(マネージャー)
年収1000万・新卒9年目(マネージャー)
年収650万・中途1年目(コンサルタント)
年収550万・中途2年目(アナリスト)
年収750万・中途2年目(コンサルタント)
年収650万・中途3年目(システムエンジニア)
年収750万・中途3年目(コンサルタント)
年収500万・中途4年目(システムエンジニア)
年収770万・中途4年目(コンサルタント)
年収1500万・中途5年目(シニアマネージャー)
年収600万・中途7年目(システムエンジニア)
給料:年俸制
賞与:役職がマネージャー以上から支給される
昇給:年1回
新卒1年目:基本給430万、残業代別途支給
役職なし:500万〜
マネージャー:1200万〜
シニアマネージャー:1800万円〜
基本的に昇進した際にどかっとあがる階段型モデルで、逆に昇進しない限り毎年2-3%程度の昇給しか望めない。早い人で新卒入社5年目でマネージャー、新卒8年目でシニアマネージャーに昇進する人も
同世代の平均給料を上回るものの、総合ファームでは悪くないが、戦略ファームと比較すると非常に低い。シニアマネジャーになるまでは、給料面は他のコンサル会社と比較しても安い
残業代は固定残業代が支給されなくなり45時間が上限となり、割増率も法定通りの25%になった(過去は割増率50%だった)ため、残業をつけることで年収が大幅に上がることはなくなり、マネージャー未満の人は給料がかなり減った
残業はプロジェクトの予算次第で上限が決まるが、多くのプロジェクトで一切付けられていないのが現状。残業を申告しにくい文化があり、サービス残業が当たり前となっている
入社時に残業込みで650万程度と説明されたとしても残業は規制が厳しくできなく、賞与も一般企業と比べ低水準であるため、福利厚生を加味するとエンジニアは給与ダウンする人が少なくない
4.評価制度
2016年くらいから変わり絶対評価となった。上司だけではなく、各個人のキャリアカウンセラーの意見が反映されるようになったが、普段一緒に働いてないことが多いキャリアカウンセラーの意見にどれ程客観性や妥当性があるのかはまだ不明瞭
プロジェクトの上司が評価するのではなく、プロジェクトとは関係ない組織の上司が評価するため、仕事っぷりがわからない状態で評価を行う傾向がある
プロジェクトや社内活動などでも手をあげればすぐに参加できる姿勢があるが、手を挙げなくても評価には問題ない
実力主義のため実力があればそのまま評価に現れる。年齢に関係なく能力のある人はどんどん上に行くイメージ。逆に能力がなければクラスも上がらない。給料はクラスに連動するため、その点では納得がいく設定で、モチベーションにもつながる
ビッグプロジェクトに携わったり報酬が比較的高い案件を担当すると必然的に評価がいい
コンサルティング会社ということもあり、コンサル職は給与・待遇面でも優遇されるが、エンジニアはハードワークにしては見返りが少なくあまり評価されない傾向にある。エンジニア職に限ると人事評価制度は最低レベルで、コンサルティングと比べ昇進スピードが違う
5.福利厚生
社会保険:あり(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険)
住宅手当:月3万(貸家)、月1万(持ち家)
家族手当:なし
資格手当:なし
交通費:実費支給
退職年金制度:あり
住宅手当は借家であれば3万、持ち家でも1万支給される。マネージャーになると住宅手当の支給はなくなり残業代もでないが、その代わりにボーナスが支給される
6.ワークライフバランス
「プロジェクト次第」
「フレックスタイム制」
完全週休二日制だが、あくまでプロジェクト次第
毎日2時まで働いて土日も稼働するプロジェクトもあれば、週2日ほどクライアントMTGの直前だけ毎週午前4時まで働くケースもあれば、毎日19時に帰れるプロジェクトもある
安定したプロジェクトにアサインされれば、ワークライフバランスは調整しやすい。短期プロジェクトや不安定なプロジェクトであれば、週に複数回の徹夜もある
炎上しているプロジェクトにアサインされてしまうとワークライフバランスどころじゃなくなることもある
仕事ができれば問題ないが、できない場合には残業や休日出勤が当たり前のように発生しライフワークバランスは保てない
プロジェクトの合間にがっつり休むことはできても、日常的にバランスをとることは難しい
代休や午後出社、時間単位の有給などフレキシブルに働ける。勤怠連絡をしっかりすれば基本的には半休や全休などは問題ない
最近は業務時間の削減や有給消化をかなり押し出しているが、四十代前後の人たちは自分達が徹夜や土日勤務当たり前でやってきているので若手にもそうした働き方を強要しがち
以前は労働集約的な仕事の仕方が強く求められる雰囲気があったが、年々その雰囲気は薄まっていて、会社もその方向に強くシフトしている
上に行けば行くほど有給休暇が取りやすく消化率も良い。プロジェクトが終わったら休みが取りやすいが、運用プロジェクトだとプロジェクトに終わりがなく休みにくい
プロジェクトの狭間で数週間の長期休みは取ることが可能だが、一度プロジェクトに参画すると終了するまでなかなか有給を取りにくい
7.退職理由
「上司のレビュー待ちや会議がダラダラなど労働時間の長さの質が悪い」
「労働時間の長さとストレスから体を壊した」
「自身のライフスタイルを考えた時に拘束時間の長いこの企業の働き方を長くは継続できない」
「長期的な人材育成は会社としてあまり根付いていなく、使えなかったりついてこられらなかったらプロジェクトから切るといった雰囲気がある。もう少しアットホームな環境で働きたい」
「ワークライフバランスを見直すため」
「身体的にきついという理由以外でネガティブな理由はない」
「マネジャー以上になると、アカウント(クライアント)から出ることが難しくなり、興味のない業界やクライアントを延々と担当することになり仕事に飽きた」
「そのほかの業界への興味が増したため」
「事業を自分で作りたかったため」
「理想と現実のギャップが激しく大きかった」
「良い意味でも悪い意味でも外資系。できなければ切る方針が合わなかった。上司と合わなかった」
「自身のキャリアに対するモチベーションが下がり、働き続けることが難しくなった」
8.総評
事業の詳細は分からなくても「アクセンチュア」という会社名を一度は聞いたことがあるのではないだろうか。世界中で事業を展開している総合コンサルティングファームの代表格で、日本中から優秀な人材が集結し日夜企業のビジネスを裏側からサポートしている
コンサルティングファームは「激務」で「高給」というイメージが強いがまさにその通りでプロジェクトにアサインされるとプロジェクトにもよるが、数日徹夜が続いたり休日出勤するぐらい忙しかったりもする。完全実力主義なので使いものにならないとプロジェクトから外されることもある
三菱東京UFJ銀行や日本生命のように年功序列でなく、実力があれば評価され上にあがっていけるので、成長意欲が高くモチベーションがある人には理想的な会社だ
給料は戦略ファームと比べると悪いが、世間一般の企業と比べれば十分高給だ。マネージャーに昇格すれば年収1000万を超え新卒5年目で昇格を果たした人もいる
最近は新卒を積極的に採用しており新卒社員の比率が高まっているようだが、今まで考察してきた企業から数社ピックアップして新卒入社後の年収の伸び率を比較してみると、インテリジェンス<サイバーエージェント=リクルートキャリア<アクセンチュアとなる。どの会社も役職なしの場合、年収の上限がある程度決まっているので、結果を出しながら実力を付けて早めに役職者に昇進することが年収をアップさせるポイントとなる
ちなみに、月の残業代が上限45時間までに変更となり、割増率も割増率50%から法定通りの25%に変更となったことで、以前ほど残業代でがっぽり稼ぐという働き方はできなくなった
評価制度は実力がダイレクトに反映されるが、担当したプロジェクトや上司の評価も影響するようで、受注額が大きかったり良い上司に当たれば良い評価を得やすいようだ
ワークライフバランスはプロジェクトに大きく左右されるため、ワークライフバランスを重視した働き方というのはなかなか難しいだろう。有給を取得することに嫌悪感を示す雰囲気はないが、プロジェクト進行中に取得することはほぼ無理で、プロジェクトとプロジェクトの間に取得する人が多いようだ
ワークライフバランスを重視した働き方をしたいのであればSCSKのように会社が旗ふり役となって全社をあげてワークライフバランスの改善を図っているところに就職することをおすすめする
福利厚生は比較的充実していて、住宅補助は全額とまではいかないものの、役職なしで貸家だと月3万、持ち家だと月1万支給されるのは大きいだろう
仕事に対するモチベーションは高く、刺激を受け続けやすい環境であることは間違い。特に退職後のキャリアパスを見据えて仕事をする姿勢であったり、やりたいことを実現するためのトレーニングとしての働いてる人が多いようだ
「金を稼ぎたい」「外資系で働きたい」と短絡的なモチベーションで働き続けられるほど労働環境は甘くないので、「なぜアクセンチュアで働きたいのか」「何を学び今後どう活かしていきたいのか」明確でないと、圧倒的な仕事量に忙殺されるだけだろう
体力勝負な部分もあるので20代であれば積極的に挑戦してチャンスを掴んでみてほしい
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アクセンチュア株式会社の口コミや評判を分析してみましたが、会社の採用ページだけでは知り得ない、リアルな情報に触れることができたと思います。
皆様の就職活動や転職活動のお役に立てると幸いです。
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