トランスコスモス株式会社について、1.企業体質、2.職場環境、3.年収・給料、4.評価制度、5.福利厚生、6.ワークライフバランス、7.退職理由の計7項目から、ネット上の口コミや評判を徹底分析して、就職転職すべきか考察してみました。時間がない方は、8.総評をご覧下さい
目次
1.企業体質
「アウトソーシング専門企業」
「オーナー企業」
様々な業界や分野でのアウトソーシング専門企業。ローコストオペレーションを提供する会社。WEB管理、ビルディングインフラ、流通業の3つで大きなシェアを持っている
元々コールセンターが中心の会社だったが、徐々にデジタルマーケティングにシフト、コールセンターのソリューションとデジタルマーケティングのソリューションをいかに融合させてシナジーを生み出すかという組織になっている。企業文化はコールセンター寄りな部分が多いが、デジタルマーケティング寄りにシフトしつつある
コスト削減の事業を展開してきた会社なのでコスト削減意識が文化として根付いている
完全なオーナー企業でオーナー一族の意向がどれだけ実現できるかでポジションが決まる。全体的にトップダウンの傾向が強く組織改変が多く毎年役割が変わるため、そのたびにハレーションが起きる
新規プロジェクトが多く、顧客は優良な大手企業が多い。大規模案件が多いためトラブルも多く、その都度メンバーが疲弊している
入社前に研修があり特に法令順守に力を入れている。社内研修フローがしっかりとしており、マニュアル化されている。研修や実務の中でのサポートなど、教育体制がかなりしっかりしている
契約社員が正社員になるにはハードルが高く、キャリアアップには上司の裁量がものを言い、形ばかりの認定制度もあまり意味を成していない
2.職場環境
「風通しは良い」
「アットホーム」
「若手と中途が多い」
部署も多く人も多いため、職場環境は配属される部署によって大きく異なる
風通しは割と良くアットホームな風土。若手にどんどん仕事を振ってくれるし、手を上げればやりたい仕事に取り組める大きな受け皿があり活気のある職場
若手が多く中途社員や一度ドロップアウトした人間も多いが、プロパーが要職に就いている
若くして管理職になれるが、経験不足の管理者が多い。優秀なのはマネジメントクラスに限られる。マネージャー職は風当たりが強く権限委譲も大きくない
ベンチャー気質が強く反骨精神を出して頑張る人も多いが、人生に疲れたように見える人も多い。一体感は感じられず皆疲弊している印象
特定個人に責任が集中することは少ないので助けてもらいやすいが、頭一つ抜きん出て活躍をする人や下からの改革を進めるタイプの人が生まれにくい
社内イベントも多いが参加メンバーは限られてくる
3.年収・給料
正社員
年収350万・新卒1年目(営業)
年収400万・新卒2年目(営業)
年収400万・新卒3年目(営業)
年収380万・新卒4年目(営業)
年収350万・新卒5年目(運用)
年収450万・新卒5年目(企画)
年収400万・新卒6年目(DM)
年収470万・新卒7年目(営業)
年収550万・新卒8年目(課長)
年収300万・新卒9年目(リーダー)
年収650万・新卒10年目(管理職)
年収290万・中途1年目(DEC統括)
年収400万・中途2年目(リーダー)
年収420万・中途5年目(DM)
年収500万・中途5年目(営業)
年収450万・中途7年目(営業)
年収350万・中途8年目(SV)
年収650万・中途9年目(主任)
年収400万・中途10年目(SE)
年収540万・中途10年目(営業)
契約社員
年収240万・中途(事務)
年収250万・中途(コールセンター)
年収300万・中途(コールセンター)
給与:月給制、基本給(大卒関東エリア20万)+残業代
賞与:年2回
昇給:年1回、数千円程度
★等級別
等級1:300万
等級2:320-380万
等級3:400-450万
等級4:500-600万
等級5:600-720万
年棒:480万~
★正社員
等級によって変わるが給与水準は低い。新卒から賃金が全然上がらない
同業界の中でも最低ランク。上にあがっても目標を達成しても中々給料は上がりづらい。同年代の中でも低い部類
年棒で入社しても簡単に給料は上がらない。業績が悪いと初年度どんな金額を提示されても最低年棒480万まで下がる
賞与は平均1-1.5ヶ月分に満たない
昇給は数千円程度、とにかく上がりにくい。相当頑張った社員(10人中1人の割合)でも昇給6千円
残業代は全額支給される
近年インセンティブ制度が活発なため、インセンティブで稼いでる人も多いが、業界により受注金額に偏りがあり、インセンティブ受賞者はいつも決まったメンバーばかり
★契約社員
時給制、交通費なし、賞与なし
役職が上がらない限りまず時給はあがらない。下がることはあっても、いい成績を残さないと給与が上がることはない。仕事を人よりも多くこなしても昇給はほとんどない
何かミスをしたらすぐに時給が下がる。新たな部署に異動させられると、新人と同じ扱いとして時給を200円下げられることも
給与はバイトに毛が生えた程度、フルタイムフルシフトで働いても200万に到達しない。所帯持ちではやっていけない
契約社員から正社員に昇格した人はほとんどいない
4.評価制度
半期ごとに目標を設定し期末に上長に評価してもらう制度。評価に基づきボーナスが査定される仕組み
プロセスよりも実績重視。人柄はあまり考慮されない。数字が全て。ある程度成果主義が徹底されているため、継続して高い評価を取ることができれば、昇格や賃金アップも可能
成長意欲の強い完璧な人でないと高評価がつかないく低評価もあまりつきにくい
忙しいと評価面談は適当にやって完全にやらない場合もある
5.福利厚生
社会保険:あり(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険)
住宅手当:あり、エリア別で0.5-2.5万
家族手当:なし
資格手当:なし
交通費:全額支給
退職金制度:あり
その他
制度:社員持株会制度、財形貯蓄制度、積立貯蓄制度、慶弔見舞金制度
施設:直営保養所(軽井沢)、契約保養所(ホテルシルクイン斑尾)他
他:スポーツクラブ優待 他
6.ワークライフバランス
ワークライフバランスは配属地域や配属部門によって全く異なるが、残業がなくほぼ毎日定時であがれる部署もある
会社として残業時間削減に取り組んでいるが、終了時間を決めるだけで本質的な業務の調整や人員の調整はほとんど行われていないため何も解決していない
営業の場合、目標を達成していればある定時であがっても問題ないが、未達の人は定時に帰ることは難しい
担当クライアントのスケジュール次第のため、休みが全く取れない場合もある。年末年始や夜中にも電話がかかってくることもある
インターネット広告を扱う部署の場合、ほとんどの社員が業務過多になっており、プライベートとのバランス調整はほぼ不可能
有給取得の取りやすさも部署や上司によってバラバラ。嫌でも有給消化を促してくるところもあれば、口では言わないものの、悪い雰囲気を出してくるため申請しづらい風土も根強い
7.退職理由
「給料が安い」
「給与が上がらない」
「給与が低すぎる。仕事力量に対し対価が支払われない」
「給料が安く年収がまったくあがらないどころか下がっていたため。まスキルにならない業務ばかりなので将来につながりにくい」
「給与が悪かった。転職を意識した3年目のボーナスが、営業目標を達成しても手取りで1ヶ月無い状態だった」
「給与と残業時間。経験を積むには非常に良い場所だったが、ワークライフバランスを重視したかった」
「離職率がかなり高くほとんど2~4年で辞めてしまうため、タスクが増えるのに給与は変わらない」
「常駐しているため、会社への帰属意識もなく、給料もなかなかあがりにくい」
「給料面で厳しかった。将来になりたい姿がみえなかった」
「昇給のスピードは遅すぎてただ年をとるとどうしても年収をアップしないといけなくなる。この会社でのキャリアアップ方法をどうしてもイメージできない」
「休みが少ないのと、組織体制が毎年変わる」
「人事評価の基準が不明確」
「評価の不公平感、不透明さ。会社をよく休むが役員都の中の良さで評価が高い人もおりモチベーションが下がる」
「長く働ける会社ではない。ある程度のキャリアを重ねると現場に居続けることが難しくなる」
「社員とアルバイトの仕事をする上での能力差を感じられず、マニュアルにそった業務をしているルーチン作業が主だったため、キャリア成長の限界を感じた」
「若手からITの専門スキルを磨いて、若い内から活躍したいという目的がこの会社では達成できない。業務の性質上、本業以外の雑務が多く、どうしてもそちらに時間を取られ、スキルアップが望めない」
「Webの業界では転職しないと給料が上がらないという風潮があり、実際入れ替わりが激しく、自分自身も給料が上がるペースが低かった」
「社内の風通しの悪さ、人間関係に疲弊した」
「体調をくずした」
「人事制度が5段階しかないため、10年目の先輩たちと自分が同じ階級にいることが虚しくなった。級をあげなければ給料もあがらない、部門の評価が低ければどれだけ現場で頑張ってもそれに引きずられてしまう。本社の人の発言に振り回されることに疲れた」
8.総評
アウトソーシングに強みを持つ会社というイメージが強いが、最近はデジタルマーケティング領域にも進出しており、インターネット広告事業も積極的に展開している会社
コーポレートスローガンは“People & Technology”だが、前回レビューしたキーエンスの場合、企業理念『最小の資本と人で最大の付加価値をあげる』が社員一人一人に浸透していて、それに基づいて全ての行動が管理されていた事例と比較すると、コーポレートスローガンの浸透具合はかなり低い印象を受けた
職場環境は三菱東京UFJ銀行・みずほ証券・SMBC日興証券等々の金融系によく見られる「上司絶対主義」「役職重視」といったものは見られない
また、若手が多く活躍する会社なのだがリクルートキャリア・リクルートスタッフィングなどのリクルート系やサイバーエージェント・インテリジェンスに見られる「サークルのような若いノリでみんなで一致団結して盛り上げていく」ような風土はないようだ
若手がバリバリ働いて実力や経験を積極的に積ませる風土はあるようだが、上記4社と比べたらややその風土が弱い気がする。人生に疲れたように見える社員も多いようなので、頑張ってる人とそうでない人の差が激しいようだ
その元凶となっているのが給料の低さだろう。退職理由でほとんどの人が「給料の低さ」を挙げていたが、今まで考察してきた企業の中で、ここまで退職理由に給料の低さを挙げた会社は初めてだ
新卒入社から3年間は昇給しずらかったり昇格するまで給料があがりにくいケースは他社でも見られる傾向だが、年の昇給が数千円程度で昇格したとしても600万円前後で頭打ち感があるので、確かに他社と比べたら給料は低水準だといえる
前回考察したキーエンスは新卒入社3年目でほとんどの社員が年収1000万に到達するので、同社の平均的な新卒入社3年目の給料と比較すると実に2倍以上差が開くイメージだ
残業代は全額支給されるものの、会社が残業時間削減に力を入れてることもあり、むやみやたらに残業して残業代で給料を底上げすることも難しそうだ
評価制度は半期ごとに目標を設定し期末に上長に評価してもらう制度のようだが、社員の多くが評価制度についてあまり理解しないというか、そこまで興味が無いような印象を受けた。おそらく、どんなに高評価を得ても昇給や賞与といった金銭的な見返りが少ないためだと考えられる
福利厚生は良くもなく悪くもなくといったところだ。住宅手当はエリア別で5千〜2.5万円なので、全く支給されないリクルートキャリア・リクルートスタッフィング・インテリジェンスと比べたらマシだが、最大75%(上限7.5万円)支給されるSMBC日興証券や1万前後で住める寮を完備する三菱東京UFJ銀行・みずほ証券と比べたら見劣りする
ワークライフバランスは部署によってまちまちだが、長時間労働が根強く残っているようだ。有休も会社全体で取りやすい雰囲気を醸成しているわけでなく、上司や部署によって方針は異なるようだ
今まで考察してきた企業の中で有給取得向上に取り組んで実績を出してる会社はSCSKぐらいで、同社は年20日間の有給の全日消化を全社の組織目標に掲げてるので、全社員の有給取得率はほぼ100%、有給取得は会社が半強制ぐらいの勢いで押し進めないとなかなか浸透しないものだ
給料が低く、やる気のある社員が少なく、企業理念がイマイチ浸透してなく、皆のベクトルがバラバラ…と、なんとも微妙な会社だが、若手がバリバリ働いて経験を積める土壌は十分ある
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さいごに
トランスコスモス株式会社の口コミや評判を分析してみましたが、会社の採用ページだけでは知り得ない、リアルな情報に触れることができたと思います。
皆様の就職活動や転職活動のお役に立てると幸いです。
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