株式会社豊田自動織機について「1.企業体質」「2.職場環境」「3.給料」「4.評価制度」「5.福利厚生」「6.ワークライフバランス」「7.退職理由」の計7項目から、ネット上の口コミや評判を徹底分析して就職転職すべきか考察してみました
目次
1.企業体質
「トヨタの源流企業」
「徹底した法令遵守」
「緩やかな年功序列」
「事業部制」
「上司絶対主義」
歴史ある会社でトヨタの源流企業なので安定性はとても良い。トヨタ自動車の親会社という意識が少なからずあり、社員のプライド意識は高いが実力がなくてプライドだけ高い社員も多い。他のトヨタ系企業と同じく選挙になると民進党に投票させられる
今までやり方で勝ち続けており、収益構造などビジネスモデルはとても堅い。古めかしい体質であり社名からも想像されるが堅実で保守的で真面目で実直な会社。こんなことまで徹底的にやるのかというところまで真面目にやる風土があり、モノ作りに拘る姿勢が強い
トヨタ自動車は一つ一つの明確なルールがあるがそれがないので安全意識が低いものの、法令遵守・社内ルール遵守は異常なまで拘りがある
昔は織機を開発し世界シェアを取れていたのかもしれないが、現在はデンソーから譲って貰ったコンプレッサとトヨタから譲って貰ったフォークリフトが稼ぎ頭であり、自分たちで開発を始めたのが利益率が2%程度しかない電子事業しかない
管理職になるまでは緩やかな年功序列。風土としては非常に堅く体制も古い
多くの資産を保有しているためか、社員のビジネスへの危機感がとても薄い。リーマンショック時も残業規制など影響があったが危機感は薄かった
事業部制を採用しており、決断は早いが横串での活動が少ないため、ムダも多く発生している。事業部を跨ぐと全く別会社のようで、働く工場も異なり交流はほとんどない。事業部毎で風土が異なり、繊維機械・フォークリフトなどの最終製品をつくっているところはわりと和気あいあい、サプライヤーであるコンプレッサーやエンジンの部門はピリピリしてる
自動車事業はトヨタ自動車との関係が密接である。繊維機械、産業車両、コンプレッサー等々の事業部も個別に工場を持っており、営業機能部署と生産機能部署で働き方が異なる。一般事務職でも事業部を跨ぐ人事異動がある。事業部によって仕事と給料に差がある
成果に対する評価を期待できる風土はあまりない
決められたことを決められた通りに実行できる人間が好まれる会社。完全なトップダウンで言われたことをやれという体質が根強いので自発的的に行動する人はあまり見かけない。上からの支持は絶対従う。仕事のことよりも世間話が非常に大事で、周りとうまくやれることが求めらる
契約社員から正社員になるにはトヨタ自動車より採用の枠が少ないため難しいが、トヨタ自動車より昇進はしやすく頑張れば班長になれるチャンスはある
2.職場環境
「風通しは悪い」
「昇格に社内政治が不可避」
社内の風通しは悪く、上下関係や会議体なども堅い
社内政治が中心となっているため、上の評価が気になって多くの方がイエスマンになっている。偉い人間の言うことを聞く人がどんどん出世していく傾向が強い。年功序列だが社内政治が下手だと出世できず、50歳過ぎても役職なしの人も一定数いる
保守的なので仕事がしずらい面もあるが、人柄的に良い社員が多く高圧的な社員は少ない
若手であってもリーダーになる機会が多いが、課長以上の管理職であっても一切管理業務をしない人も多い
プロジェクト業務をチームで行っているためか、チームでの結束力はとても高く、会社方針からの各組織、個人への落とし込みも明確
若手から大きな仕事を任せてもらえるのは非常に稀
就業管理も厳しく残業代は全額きちんと支払われる
3.給料
「年収340万・新卒1年目(技術)」
「年収400万・新卒1年目(技術)」
「年収300万・新卒3年目(技術)」
「年収450万・新卒3年目(技術)」
「年収600万・新卒3年目(技術)」
「年収450万・新卒5年目(設計)」
「年収650万・新卒6年目(主任)」
「年収700万・新卒6年目(主任)」
「年収700万・新卒8年目(主任)」
「年収750万・新卒8年目(係長)」
「年収1100万・新卒20年目(管理職)」
「年収500万・新卒7年目(営業)」
「年収500万・中途2年目(製造)」
「年収560万・中途6年目(製造)」
給与:月給制(基本給:修士了22.7万、大学卒総合職20.5万、大学卒一般職18.6万)
賞与:年2回
昇給:年1回
昇給は年功序列主義が根強く残っており、年齢と勤続年数で安定して昇給する。若い間はボーナスも横一列で、残業時間で差が生まれる
30台手前で700万、30代半ばの管理職手前で800-900万、新卒14-15年目で課長となり年収1000万超となる
賞与は夏冬の年2回(6月と12月)に支給され、支給額は5ヶ月を切らない。5ヶ月+◯◯万円で提示され、その年の利益とトヨタグループの序列で決まる。序列はトヨタ自動車>デンソー>織機≒アイシンといったイメージ。トヨタ自動車やDENSOより3万ほど少ない。東海地方においてボーナスがトップクラスなのは間違いない
競争相手の厳しい事業部は仕事もきつく給料も低いが、競争相手の弱い事業部は仕事も楽で給料も高い
工場にもよるが長草工場だと1年目でサラリーマンの平均年収は貰える。二交代制で多い月には手取りで40万近く貰える。残業は多い月には50時間、少なくても35時間くらいある。平均で手取り月に28〜32万近く貰える。賞与は年二回。契約社員(期間工)は手取りで月15万、年収は400-450万程度
4.評価制度
「年功序列」
「年齢主義」
「横並び主義」
年功序列を前提とした評価制度。半期毎に上長と面談を行い、業務の計画や成果、適性の確認を実施。年功序列なので仕事の質や量で評価に大きな差はない
昇給は能力の高さよりも世渡り上手さが求められる。上司に取り入ることが最も重要で、そこが上手くいかないと何をしてもダメ。上司の言うことをよく聞く人がと評価される。ミスせず上司に媚びる者が出世する
人事評価は非常に不透明。能力などにもとづく正当な評価は得難い。上司の都合次第で人事が決まるという社風が非常に強い。有能無能問わず、上司と反りが合わなければそれなりの評価しか得られない。結局は上司との相性次第
上司に嫌われると評価が下がり賞与額が大幅に減る。上司に気に入ってもらえなければ一生昇級は無理
最近ではTOEICによる足切りがあり英語が苦手な人は昇級が難しい。英語の点数が全てで、仕事の遂行能力とかはあまり見られない。英語を使わない部署でも昇格要件にTOEICの点数が入っており、優秀な人材だが英語が不得意な人など昇格できず、モチベーションが明らかに下がっている人もいる
5.福利厚生
社会保険:あり(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険)
住宅手当:あり
家族手当:あり
資格手当:あり
時間外手当:あり
交通費:全額支給
退職金制度:あり
トヨタ系列ということで、福利厚生は非常に充実している
住宅手当は最大7年間月3.5万が支給される
★その他
独身寮、社宅(3DKなど)、社内預金、財形、持株、住宅資金貸付制度、車両購入資金貸付制度、社員クラブ(多目的ホール・レストラン・アスレチックルーム・室内プールなど完備)、総合体育文化センター、グラウンド、テニスコート、保養所、体育クラブ、文化クラブなど
6.ワークライフバランス
「フレックスタイム制」
「有給はとりやすい」
近年、会社全体としてワークライフバランスを充実させようと、育児や介護による時短勤務や在宅勤務、休職など色々な勤務体系を整備している段階。ワークライフバランスの調整のしやすさは部署によって異なるものの、就労規則がしっかり定められているため比較的バランスは取りやすい
完全週休二日制。基本的には土日は休日で、祝日は出勤日。トヨタカレンダーで年間休日が定められており、祝日は全て年間3回の長期連休にまとめられている
土日は職場のレクレーションが催されることもあり、若手や管理職は参加を強いられる。また組合員の係りになると、土日も関係なく会社に関わらなくてはならない。仕事は激務ではなくても、組合が激務で体調を崩す社員も多い
フレックスタイムがあるので、遅刻、早退という扱いにはほぼならない。出社時間・退社時間は自分の裁量で調整できる。皆一斉に定時で帰る日もある
残業に厳しく、打刻やPCログなどあらゆる記録が残るのでサービス残業はできない。繁忙期には帰宅が遅くなることもあるが、業務量に緩急があるのでずっと忙しい訳ではない
有給休暇は取得しやすいというより、労働組合が強く有給の消化は必ずしなくてはならない。管理職になるまでは有給消化率100%が義務付けられていることもあり、有給取得率はほぼ100%。急遽の休みでも取りやすく、職場雰囲気としても取りやすい環境だが、部署によって有給が取りづらいところもあり、有給カット日が近づく最後の月に何日もまとめて有給をとることになったりするケースも多い
大型連休や年休など確保されているためオン、オフのバランスは取りやすい。年休なども基本的には自分の取りたいところで休みが取れる
7.退職理由
「働いていても自己成長に繋がらない」
「ここではこれ以上成長していけないと感じた」
「すべての事業において成長性がなく、オイシイ部分は今の管理職が全て持っていってしまう」
「非常にゆったりとした中で、日々の仕事が流れていき余裕を持った気持ちで働ける一方、積極的に新しいことにチャレンジしない雰囲気がある。また、バブル世代前後の管理職が多く、裁量権を与えられる仕事・ポジションに就きづらい」
「上の人間のほとんどがいかに波風立てず過ごすかを考えており、どのように会社や社会に価値を与えるかを考えて仕事をしている人はほとんどいない。大企業と言うプライドだけ高く、全く実が伴っていない」
「仕事内容に満足がいかず、また全体的になあなあな雰囲気」
「古い体質が残っており、その体質が自身に合わない」
「尊敬できる先輩上司がいない」
「役員の思いつきのような人事異動が頻発しており、そのような人が結構いる」
「異動がない上に上司が外れで係長以上の出世を見込めない。上位陣がやる気がない。今のポジションを守るのに必死で空きもでない。従って自分にもチャンスがない」
「実力で評価しない体質」
「能力が正当に評価されない。コーポレート系と事業部系では、まったく負荷や経験値・成長度合が違うのに、同じ評価になってしまう」
「待遇面に不満。自分自身の評価と、会社側でも評価の差がありすぎる。年功序列的なものがあり、よほど圧倒的な実力で認めさせないと、それを打ち破って上に上がっていくことは難しい」
「3割の社員が仕事をし残り7割が遊んでいる」
「オペレーターとして入社したら自分が機械になったと思わないとやっていけない」
「希望業務と異なっていたため。業務上、製造の職場の方々に頭があがらないというか、かなり関係性を上手に構築する必要があり、いいすぎかもしれないが、それが仕事の成否を左右するといっても過言ではない」
「社宅が不衛生」
総評
トヨタグループの源流企業である豊田自動織機は、世界販売シェアNo.1を誇るL&F(ロジスティクス&フォークリフト)事業、コンプレッサー事業、繊維機械事業の3つの事業の他、自動車事業、エンジン事業、エレクトロニクス事業、物流事業など、多彩な事業をグローバルに展開している
売上高2兆円を超える大企業だけあって、労働規則や法令遵守を徹底しているが、竹中公務店やコニカミノルタといった業歴が長く歴史がある企業と同様に、過去の成功体験にとらわれ危機意識が低く変化を好まず保守的で閉鎖的な社風である
保険業界のトップである日本生命と同じく、社員のプライド意識は高いが、実力が伴ってないとの声も多い
緩やかな年功序列ということもあり、上司部下の主従関係がハッキリしていて風通しは悪い。主体的に動きながら仕事をこなす人より、与えられた仕事をそつなくこなす能動的な人が好まれる
リクルートキャリア・リクルートスタッフィング・サイバーエージェント・インテリジェンスといった会社のように、若手でも手を上げれば裁量のある仕事を任せてもらえるような風土はない
どちらかといえば、三菱東京UFJ銀行やSCSK、コニカミノルタのように、変化より安定を求める人にとって働きやすい職場だ。ベンチャー志向の人はおそらく合わないだろう
給料は年功序列を前提とした給与体系になっており、管理職手前までは評価に関わらず昇給もボーナスもほぼ横一列となる。賞与は最低でも5ヶ月分プラス業績連動分が支給されるので、平均1-1.5ヶ月分しか支給されないトランスコスモスや平均2-2.5ヶ月分しか支給されない三菱東京UFJ銀行と比べたら、相当優遇されてるといえる
残業代は打刻やPCのON/OFFで厳しく管理されていて全額支給される。企業規模が大きければ大きいほど残業代の支払いはきっちりしている傾向が高いが、コニカミノルタやワークスアプリケーションズのように裁量労働制を採用してる場合、残業代が一切支払われないので、労働時間を気にする意識が低く、長時間労働となりがちだ
評価制度は半期毎に上司と面談を実施し、設定した目標に対して達成度や課題などの振り返りを実施しているが、実情は上司が一方通行で評価を下してる模様。そのため、上司に好かれることが評価向上の鍵となり、金融系の企業や日本生命と同様に、社内政治が上手い人が出世しやすい構図
リクルートキャリア・リクルートスタッフィング・サイバーエージェント・インテリジェンスといった若手が中心となって活躍する会社の多くが成果主義・実力主義を導入しており、社歴・学歴に関係なく実力があり結果を出した人が給料も昇給も果たせるので同社とは対極に位置する
福利厚生は大企業だけあって相当充実してるといえる。住宅手当も最長7年間(上限3.5万)支給され、今まで考察してきた企業の中では、家賃の70-75%(上限7.5万)を負担してくれるSMBC日興証券、条件付きで家賃の70%(上限7-13万)を負担してくれるコニカミノルタに次いで好条件である
ワークライフバランスは部署によって異なるが、全体的にバランスはとりやすいと言える。有給も労働組合が強く半ば強制的に有給を取得させられるので、有給取得率はほぼ100%となる。今まで考察してきた企業の中でここまで有給取得率が高い企業は、会社がワークライフバランスに積極的に取り組んでいるSCSKくらいだ
会社として良い点・悪い点がハッキリしているので、自分が求めるワークスタイルに当てはめて考えれば、合うか合わないかはハッキリしやすい会社だろう
成長意欲が強く互いに切磋琢磨しながら成長することに価値を見出す人には窮屈に感じてしまう環境だが、変化より安定性を求め着実に社歴と給料を積み上げていきたい人には最高の環境だろう
契約社員(期間工)より正社員の方が待遇もよく、契約社員(期間工)から正社員への門戸は狭く厳しいのが実情なので、なるだけ正社員で入ることをおすすめする
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