株式会社オリエンタルランドについて、1.企業体質、2.職場環境、3.年収・給料、4.評価制度、5.福利厚生、6.ワークライフバランス、7.退職理由の計7項目から、ネット上の口コミや評判を徹底分析して、就職転職すべきか考察してみました。時間がない方は、8.総評をご覧下さい
目次
1.企業体質
「コンプライアンスに厳しい」
「前例主義」
「変化への対応が苦手」
「スピード感がない」
「縦割り構造」
「従業員の9割がアルバイト」
米国Disney社のビジネスパートナーであり、日本での独占的なテーマパーク運営をライセンス許諾されている。特定のブランドからライセンスを得ているため、創造的な企業というよりも、運営管理の企業としての側面が強い
コンプライアンスに非常に厳しく、コンプライアンス違反になることを何よりも恐れている。本業はテーマパークの運営となり、ゲストの安全第一のため、法令順守は重視されている
良くも悪くも古い形式の会社風土である。雇用やライフワークバランスは安定しているが、トップダウンの風潮が強く社員のモチベーションは低い。トップダウンで将来像のプレゼンがあったが、はっきり言ってしまえばお金の話ばかり。顧客満足度を向上させるため、キャストのモチベーションを高める工夫があるが、ここ数年はコスト減が厳しくなり、モチベーションは低下する一方。現場部門と管理部門間でのモチベーションや就業環境に差がある
前例主義がはびこっており、新しいチャレンジや変化への対応が苦手。新しいものを取り入れる姿勢はあるが昔に比べ保守的。エンターテイメント企業なので、皆楽しいことをやろうと考えてるが、現実はかなり制約が多いところがある
大企業化しているため組織としてのスピード感はない。大企業病に近い感じで、会議が多くて長い。何をするにも決めるにも時間がかかる
各部門での業務がそれぞれ専門的な分野に特化しているため、縦割りの風潮が強い。中でも特定の部署の権限が強い業務の場合、その政治力学に従わざるを得ない場合もある。部署毎で風土ややり方が全く違う。組織体制は機能別組織のため、部門最適に陥りがち
社員は温和な人が多く、公務員気質。非常に勤勉な方々ばかりだが、ときどき冷めてる人がいる。企業が大好きな人と少し冷めてる人に分かれる。真面目で人の好い社員も多いが、偏屈で変わった性格の社員も中高年層を中心にかなりいる
従業員の9割がアルバイトなので、全体的にゆるい雰囲気。チームワーク意識が高くみんなで協力して仕事をしていく意識が強い。全体としてはパークの運営をよりよくしたいという雰囲気が強い。仕事をする上でホスピタリティが大切であるということは共通した認識になっている
いい意味でも悪い意味でもOLCに染まっている人が多く、一歩社外に出れば社会人としての常識が備わっていない人も多い
夢を売る仕事のため、やはり研修は厳しく定期的に行われる
2.職場環境
「以前は風通しは良かった」
「一部体育会系の気質も強い」
以前は風通しがよく若手の意見でもしっかりと聞いてくれ、役員や部長との距離も近く、割りフラットで意見の言いやすい雰囲気があったが、ここ数年本社サイドと現場間でのギャップを感じる。何をするにもトップの意向に大きく左右され、課長職以上の役職者は、常に上位職に気を使いながら、意向を確認しながら仕事をしている
部署によっては体育会系の気質が強く、先輩の意見ややり方に合わせないといけないシーンが多い。反対意見を言ってもなかなか通らず、ほとんど過半数の同意で決まっていくので、少数派になった場合はやりにくいと感じることもある。ただ、その少数派にそのメンバーで1番の先輩がいる場合は、そちらの意見になったりする
非正規のお局を含む先輩や上司に嫌われると悪質な職場いじめに遭う人もいる
仕事はそこそこの意識で働く方が多い
3.年収・給料
年収300万・新卒1年目(スーパーバイザー)
年収450万・新卒5年目(事務)
年収750万・新卒8年目(管理)
年収800万・新卒15年目(一般職)
年収900万・新卒31年目(スーパーバイザー)
年収480万・中途2年目(一般職)
年収600万・中途6年目(専門職)
年収450万・中途10年目(フードオペレーション)
年収800万・中途17年目(技術職)
給与:月給制、基本給(総合職:月20.5万、専門職:技術・IT・コスチュームコーディネーター・商品デザイナー20.5万、調理18.4万)
賞与:年2回、各60万程度+特別決算ボーナス
昇給:年1回、2500-5000円
基本給は決して高くなく、ボーナスで年収を押し上げるイメージ。年功序列で緩やかな右肩あがり。年齢別の年収だと20歳代 400-600万、30歳代 700-800万
賞与は夏冬の年2回、評価によって数万円から数十万円の違いがあるものの、各60万程支給される。また、業績に連動した特別決算ボーナスがあり、一定以上の会社業績があれば数十万円の上乗せがあるが、業績が悪ければ支給されない。年収に占める賞与の割合が高い
昇給は年1回、年2回(上半期、下半期)の評価で翌年の昇給額が決まる。昇給額は微々たるもので評価が高くとも5000円ほど。たいていの人は2500円程度。ベースアップはここ数年行われてなく、基本給はなかなか上がらない
残業代は全額支給される。平均月20-30時間の残業があり、残業に関してかなり厳しくサービス残業が許されない
契約社員は正社員と同じ仕事だが、給料は契約社員の方が少ない。一時金として賞与が支給されるが、仕事の責任と給与が釣り合っていない印象
4.評価制度
評価は期初に目標を設定し期末に達成度で評価する。最高評価が2年以上だと昇格試験の受験資格を得られる
評価制度は2016年から新しい制度、シートに変更になったため、まだやり方が定まってなく、しっかりと理解しきれてない上司も多い。そのため、何故自分がこの評価なのか、どこを目指せば評価されるのかわかりづらく不満も多く聞こえる
優秀な人材の少ない部門ではわずかな成果が過大に評価され素早く出世し、優秀人材の多い部門ではかなりの成果でも普通と評価され、不公平感の源泉になっている
評価はその期に残した成果で目覚しいものがない限りそれほど上下しない。評価によって給与やボーナスに差はあまり生じない
評価は部門や上司によってかなり異なる。上司に委ねられているのでどれだけ頑張っていても評価されないこともあり、上司の好き嫌いは多分に入る
5.福利厚生
社会保険:あり、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
住宅手当:なし
家族手当:なし
資格手当:なし
時間外手当:あり、全額支給
交通費:全額支給
退職金制度:なし
福利厚生は一般的な水準といえる。社員は半年に一度5枚のテーマパークチケットが貰える他、カフェテリアポイントが付与され年間2万円自由に使うことができる。着替手当も支給される
住宅手当はないものの、独身寮を完備しているので、単身者は家賃を節約できる
6.ワークライフバランス
ワークライフバランスの調整のしやすさは勤務形態次第といえる
日勤であれば残業はほぼ無いのでプライベートを充実させることは可能。仕事が早く終わればパークに遊びに行く時間もある
一方、シフト勤務の場合、早朝や深夜の勤務は当たり前、対応できないと体調を崩し自律神経がやられる人もいる。夜間帯で仕事が入るシフトでは、月の半分以上は帰宅が深夜を超えるため、自身のやりたい事はなかなかできない。一般の人と昼夜真逆の生活を送る必要があり、バランスを取ることは非常に難しい
シフト制で上がり時間もバラバラのため勤務終了後に飲み会などはほぼない
残業は比較的少なく、サービス残業を厳しく禁じており、36協定も概ね順守されている。管理職が細かく残業理由を確認するので、上司に嫌われないために残業時間をつけない人もいる
有給休暇は取りやすく、有休取得率は高い
休日や休暇の取得はシーズンやパーク運営に左右されるため、お盆や正月など一般的な季節行事に参加することは難しいが、周囲と調整すれば長期の海外旅行も行くことも可能
7.退職理由
「勤務時間が不規則でワークライフバランスがとれない」
「朝番は早朝で夜番は夜遅く、家庭の両立が出来なくなり、時間が決まっている所で働きたい」
「モチベーションが上がらない。業務を数多くこなしても会社の利益が増えるわけでは無い」
「駅から離れており、また、社内が広く通勤時間が多くかかり無駄が多い」
「体力仕事なのでこの先ずーっと続けていけるか不安」
「深夜、早朝の勤務があり体力的に余裕がないと厳しい」
「毎日単純化された同じ作業の繰り返し。面白みが全く無い訳ではないが、フルタイム長期間働くには正直つまらなさすぎる」
「キャリアアップにも時間はかかり、自己の成長ができる企業とは言いにくい」
「子どもがいるが、保育園の時間帯などで合わない」
「準社員なので時給制で、お給料がなかなかあがらない」
総評
オリエンタルランドは1960年に創設し、浦安沖の埋め立てから事業をスタートさせ、米国のウォルト・ディズニー・カンパニーとライセンス契約により東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシー(TDS)を中心とする東京ディズニーリゾート(TDR)を経営・運営する事業持株会社の基幹企業である。単体売上高は約4000億円、従業員数は3200人、準社員を含めると2万人を超える
ゲストの安全第一のためコンプライアンスは徹底されている。顧客満足度の向上を目指しているが、近年はトップから利益を重視した発言が目立ちコスト削減が徹底され、現場のモチベーションは下がり気味
新しいものを受け入れるスタンスはあるものの、以前に比べ保守的となっている。企業規模が大きくなったため、スピード感がなく、会議も無駄に長い
組織は縦割りな印象が強く、部署毎に雰囲気が異なる。社員は温和で勤勉な気質の方が多く、チームワークを大事にする意識が強い。仕事柄ホスピタリティーを大切にするのは共通認識である
職場は以前は風通しがよくとてもフラットで上司部下関係なく意見しやすい雰囲気があったが、最近は特に管理職以上は上司の顔色を伺いながら発言している印象がある
現場レベルでも部署によっては体育会系の気質があり、社歴の長い社員が幅を利かせるような場面もあり、お局や上司のイジメに遭う人もいる
給料は月給制となり、一般企業と比較して標準的な給与水準といえる。給料に占めるボーナスの割合が高めで、ボーナスで給料を押し上げるイメージ
賞与は年2回、合計140万程度支給され、別途特別決算ボーナスが数十万支給される
昇給は年1回、評価によって個人差はあるものの、概ね2500-5000円と昇給レンジとなり比較的低めといえる
残業代は全額支給されるものの、管理職が残業時間を厳しく管理してるので、むやみやたらに残業することはできない
評価は半期毎に行われ、期初に目標を設定し期末に達成度応じて上司が評価する仕組みとなる。2016年度から新評価制度に移行したが、上司もまだ使い方を熟知しておらず、手探りな状況で評価を行っているので、納得感が低いと感じる社員も多い
ずば抜けた実績や功績を残した人以外は、基本的に平均的な評価に落ち着く。評価の高低で昇給やボーナスに多少影響はあるものの、そこまで差は生まれない
結果、上司の主観に基づく評価となり、普段から上司に好かれてる人や社内政治が上手い人が評価を得やすい状況となっており、不公平だと感じる人もいる
福利厚生は一般企業と比較して標準的な水準となる。住宅手当は支給されないものの独身寮を完備してるので単身者は家賃を節約することができる
また、半年に一度5枚のテーマパークチケットが貰える他、カフェテリアポイントが付与され年間2万円自由に使うことができる
ワークライフバランスは勤務形態次第となり、日勤だと一般的な規則正しい生活が送れプライベートの時間も確保しやすいが、シフト制だと早朝勤務や夜勤となることもあり、生活リズムが調整しづらいと感じる人も多い
残業はそこまで多くなく、業後の飲み会もシフト制でバラバラなためほとんどない。有給は取得しやすく、消化率も高めとなっている。大型連休は一般的なカレンダー通りで取得することは難しいものの、時期をずらせば休暇をとることは可能
ここ1-2年程業績が芳しくなく多少頭打ち感はあるものの、会社としては安定しており、今後急激に業績が悪化する要因は少ないだろう
日本第一位のアミューズメントパークの地位は揺るぎなく、他を圧倒する集客力を誇り、メイン事業となる東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの知名度は抜群だ
会社としてコンプライアンスや労働管理は徹底してるので、年収相応の仕事量といったところだろう。給料もほぼ年功序列で緩やかな右肩上がりとなるため、勤続年数に応じて給料もあがっていく。社員の勤続年数も長く、長期雇用を前提とした雇用形態なので、安定性を求める人には最高の環境といえるだろう
一方、比較的変化に乏しく短期間で自己成長や出世を考えてる人には向いてない職場といえる
変化より安定を好みじっくり腰を据えて働きたい方は積極的にチャレンジしてみてほしい
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