村田製作所に就職転職すべきか口コミ評判から徹底分析してみた

株式会社村田製作所について、1.企業体質、2.職場環境、3.年収・給料、4.評価制度、5.福利厚生、6.ワークライフバランス、7.退職理由の計7項目から、ネット上の口コミや評判を徹底分析して、就職転職すべきか考察してみました。時間がない方は、8.総評をご覧下さい

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1.企業体質

「毎朝朝礼で企業理念を唱和する」
「海外売上比率90%」
「営業利益率15%以上」
「堅実主義の理系の会社」

想像以上に日本企業なので規則の遵守や社是の唱和など文化や考え方を強制される部分はかなり多い。創業者の企業理念を大事にしており、毎朝朝礼で企業理念を唱和している

グローバル化が進み、社是の理念を展開することに熱心である。海外売上比率は90%であり、海外で仕事をしたい人には機会が多い

売上も最近増えてきておりTOPIXCore30に入る企業。営業利益率が高いことは強みで、昔から15%以上の営業利益率を維持する経営を実施している。最近は営業利益率が高い企業との取引が多く、自ずと自社の利益率も高くなっている

真面目で危ない橋は渡ろうとしない、堅実主義の理系の会社

事業部制を取っており、事業部間の売上や利益率の差が大きい。部門間の風通しは良くなく、他部門を敵対視しているような場面もあり、部門をまたぐ社内決裁やプロジェクトに無駄な時間が掛かることが多い。自分の職務領域にのみ関心を持つ傾向があり、部門間や横の情報共有はあまり強くない

組織で動いているイメージが強い。組織はきちんとオーガナイズされており、組織内の風通しは比較的良いため、どちらがその仕事をやるかと言うので揉めることが少ない

それぞれが高い専門性を持っているために、教えを乞う姿勢と論理的な思考力があれば業界最先端(世界の最先端)の情報を把握することができる

2.職場環境

「制服の着用」
「総合職の99%は男性」
「中間管理職が多い」

非常に日本的で、日本の伝統企業の特徴である、年功序列、福利厚生、賞与に始まり、社訓の唱和、男性もふくめての制服の着用など風土も含めてすべて日本的

総合職の99%は男性であり、女性は年間に1-2人採用される程度だが、ムラタグループに女性専門の派遣会社があるので、派遣社員として女性がそこそこ在籍している。そのため、社内結婚が非常に多く、女性も福利厚生の一貫として考えている節もある

上位階層は個性的で生き生きとしているが、ミドルマネジメント以下はやや思考が硬直的で、金太郎あめ的、タコツボ的な風土

中間管理職が多すぎて既にキャパオーバーしている。今後、継続的にピラミッドを維持する体力がないため役職を見えにくい形に変えていっている

業務に関しては、指示待ちより自主性が求められ、自分で考えて進めた方が評価されやすい

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3.年収・給料

年収600万・新卒5年目(主任)
年収500万・新卒7年目(経理)
年収1200万・新卒7年目(エンジニア)
年収300万・新卒8年目(技術アシスタント)
年収700万・新卒10年目(開発)
年収1000万・新卒11年目(マネージャー)
年収900万・新卒20年目(開発)
年収500万・中途1年目(技術)
年収650万・中途2年目(営業)
年収700万・中途6年目(コーポレートスタッフ)

給与:月給制、総合職:修士了23万4000円、大学卒21万円、一般職:大学卒18万8500円
賞与:年2回、平均合計6ヶ月程度
昇給:年1回、昇格するタイミングで基本給がアップする

★年齢別年収モデル
〜30歳:350-700万
31-40歳:700-800万
41-50歳:800-900万
50歳〜:900万〜

給料は月給制で製造業内では良いほう。月収としては少ないがボーナスで補填されているイメージ

評価による給与格差は小さい。評価による年収変動より、会社業績の変動による年収変動の方が大きい

従業員平均年齢は、他の東証1部上場企業と比較してそれほど高くない割に、平均年収は高い

基本的には年功序列だが、事務技術系と技能系では給与体系が異なる。技術系は、人事制度の変更により、主任がなくなり、係長=マネジャー(組合員)となった。マネジャーで滞留するケースが非常に多い

シニアマネージャー以上の管理職になれば1000万円は越えるが、そこから課長(シニアマネジャー、非組合員)に上がるには、所属部署自体の事業の発展が必要

賞与は年2回(6,12月)、平均合計6ヶ月程度支給されるが、業績による変動が大きい

昇給は年1回(4月)、昇格試験で職級があがるタイミングで、基本給が大幅に増える

残業代はしっかり支払われ、残業代はつけやすい雰囲気なので、楽して稼ぎたい人はダラダラ残業をすれば、そこそこの年収にはなる

4.評価制度

「年功序列の印象が根強い」
「昇進試験あり」
「昇進は順番待ち」

評価は半期毎に行われる。期初に半期の目標設定を行い、期末に達成度合いを自身で評価し、最終的に上司が評価する流れとなる

評価は上司次第な面が大きく、事業部間の利益の差や会社の中核か否かも評価に影響する

人事主体で年功序列から能力主義に変えていこうとしているが、やはりあまり差がつかず年功序列の印象が根強い。評価は7段階評価で1や7がつくことはまず無く4に集中するため、評価制度だけではモチベーションにはつながりにくい

昇格には昇進試験があり、能力の高い人には相応の機会を与えてくれるが、能力の不足する人にとっては昇進の機会も限られ、厳しい現実になる。特にリーマンショック以降、昇格を抑えてきた事もあり、かなりパイプラインが詰まっており昇進の順番待ち状態に陥っているので、配属された部門次第ではかなり硬直的なところがある

5.福利厚生

社会保険:あり、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
住宅手当:あり
家族手当:あり
資格手当:なし
時間外手当:全額支給
交通費:全額支給
退職金制度:なし

福利厚生は比較的充実しているといえる

賃貸物件であれば会社の借り上げ制度があり、月10-13万円程度支給され、自己負担は2-3万円程度。一方で持ち家には殆ど補助は出ない

6.ワークライフバランス

「フレックスタイム制」
「完全週休二日制」
「長期休暇はしっかり取得できる」

ワークライフバランスは、スタッフ部門は残業時間がしっかり管理されていて有給も消化しやすいが、開発部門はリソースが足りていない部署も多く長時間残業が常態化しているところもあるので、調整しにくい印象がある

フレックスタイム制を採用しているので、事前に連絡しておけばコアタイム以外は自由に時間を調整できたり、労働裁量制が導入されているので、個人の裁量に任されている範囲が多くある程度自由に調整できる

職場にもよるが、仕事が膨大で持ち帰り残業する人や、海外の企業と仕事をするので、深夜に仕事をしている人もいる

完全週休二日制で休日はしっかり休めるが、業務が忙しい時は休日出勤する場合もある

有給は自分の仕事のスケジュールを調整さえすれば自由に取得でき、会社からも取得を促す働きかけがある

年末年始やGWといった長期休暇はしっかり取得できる

7.退職理由

「仕事へのマンネリ感」

「仕事のやりがいを感じられなかった」

「新しいものを生み出そう、挑戦しようという姿勢は見られず、今目の前にある仕事をこなすことに必死になっていおり、もはや商品開発部とはいえない」

「会社としては一流だが中身の一人一人のスキルは極めて低い」

「契約期間満了のため退職。正社員に昇格することはないのであきらめたほうがいい」

「成長分野が非常に限られており、しかもその成長分野の今後の伸びしろにあまり期待できない」

「上が詰まりすぎていてマネージャーにいつなれるかわからない」

「実力があっても上にあがる事が難しくなっており、現場の評価で優秀な人材が必ずしも昇格できないケースが増えている」

「40代以上で不幸な顔をして働いている人は多く、若手もそれをみて自分の将来を不安視している」

「先人の成功神話に依存し過ぎており、成長できない」

8.総評

村田製作所の創業は1950年、セラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品専業メーカー。連結売上高は1兆2,100億円、連結従業員数は54,000名

毎朝朝礼で創業者の企業理念を唱和したり規律や規則を遵守するなど、真面目で堅実主義な社風

売上高1兆円を超える日本のリーディングカンパニー30社で構成されるTOPIX Core30(トピックス コア30)の1社で、海外売上高比率は90%を超え、15%以上の利益率を維持している

事業部制を採用しており、事業部を跨いだ交流は少なく、事業部間の風通しは悪い。部門を横断した社内決済やプロジェクトに時間が掛かりやすい

組織で動くイメージが強く、組織内の風通しは良い

職場はリーマンショック時に昇進を抑えたことで中間管理職が多く、総合職の99%は男性で、派遣社員は女性が多い

給料は月給制で基本給は低く、ボーナスや残業代で年収を押し上げるイメージ。年収に占めるボーナスの割合が多いので、ボーナスの多寡で年収は大きく変動する

同業他社と入社10年目までの年収レンジを比較すると下記の通りとなり、比較的良いほうだといえる

1.キーエンス:550-1480万
2.村田製作所:300-1200万
3.コニカミノルタ:400-770万
4.ルネサスエレクトロニクス:350-700万

賞与は年2回(6,12月)、平均合計6ヶ月程度支給されるが、業績による変動が大きい。同業他社と賞与を比較すると下記の通りとなり、比較的良いほうだといえる

1.キーエンス:年4回、平均合計9-10ヶ月程度+業績連動型賞与
2.村田製作所:年2回、平均合計6ヶ月程度
3.コニカミノルタ:年2回、平均合計5ヶ月前後
4.ルネサスエレクトロニクス:年2回、平均合計4ヶ月前後

昇給は年1回(4月)、昇格試験で職級があがるタイミングで、基本給が大幅に増える。同業他社と昇給を比較すると下記の通りとなり、普通かやや悪いといえる

1.コニカミノルタ:年1回、年功序列でそれなりにあがる
2.ルネサスエレクトロニクス:年1回、評価次第
2.キーエンス:年1回、評価次第
4.村田製作所:年1回、昇格するタイミングで基本給がアップする

評価は半期毎に行われ、期初に半期の目標設定を行い、期末に達成度合いを自身で評価し、最終的に上司が評価する。人事部としては、年功序列から実力主義に移行させたいようだが、実情は年功序列に基づいた横並び評価となっている

昇格には昇級試験に合格する必要があるが、近年は上のポストが詰まっていて、実力があってもなかなか昇格できない状況が続いている

福利厚生は賃貸物件であれば会社の借り上げ制度があり、月10-13万円程度支給され、自己負担は2-3万円程度で済む。同業他社と比較すると下記の通りとなり、かなり恵まれているといえる

1.村田製作所:住宅手当あり:賃貸に限り月10-13万支給され自己負担は2-3万程度、家族手当あり
2.コニカミノルタ:住宅手当あり:家賃の70%相当を会社が負担する「借上げ社宅制度」、家族手当なし
2.ルネサスエレクトロニクス:住宅手当あり、家族手当なし
4.キーエンス:住宅手当なし、家族手当なし

ワークライフバランスの調整のしやすさは部署によって異なるが、スタッフ部門は調整しやすく、開発部門は調整しずらい印象が強い

コアタイム有りのフレックスタイム制や労働裁量制が採用されているので、自身の裁量でタイムマネジメントできたり仕事を進めることができる

同業他社とワークライフバランスの調整のしやすさを比較すると下記の通りとなり、比較的調整しやすいといえる

1.ルネサスエレクトロニクス:フレックスタイム制、有給は申請すればほぼ100%取得できる
1.村田製作所:フレックスタイム制、有給は自由に取得できる
3.コニカミノルタ:20時以降残業禁止、有給は取得しやすい
4.キーエンス:21時以降残業禁止、有給は3ヶ月に1回取得できる

想像以上に会社や組織がきっちりしているので、自由に仕事をしていた人やフリーランスで活躍された方やそういう気質を持ってる方にはなかなか馴染めない社風といえる

一方で、コツコツ石橋を叩きながら真面目に働いて、実績を積み上げていくタイプの人には向いている会社だ

会社としても堅実な経営を心がけているので、新しいことにチャレンジする姿勢が弱かったり変化に柔軟に対応することが苦手な印象もあるが、経営基盤は盤石だ

日本を代表する一流企業の1社であることは間違いないので、自分の求める働き方と照らし合わせて、合致するのであれば積極的にチャレンジしてみてほしい

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さいごに

株式会社村田製作所の口コミや評判を分析してみましたが、会社の採用ページだけでは知り得ない、リアルな情報に触れることができたと思います。

皆様の就職活動や転職活動のお役に立てると幸いです。

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