SCSK株式会社について、1.企業体質、2.職場環境、3.給料・年収、4.評価制度・人事制度、5.福利厚生、6.ワークライフバランス、7.退職理由の計7項目から、ネット上の口コミや評判を徹底分析して、就職転職すべきか考察してみました。時間がない方は、8.総評をご覧下さい
目次
1.企業体質
「健康経営」
「年功状列」
「縦割りで横の繫がりは強くない」
「固い、慎重」
SCSKは2010年にSCSとCSKが合併して誕生した会社、合併してある程度月日が経っていることもあり、どちらの会社出身かということはそこまで気にしなくなっているが、元々のそれぞれの会社の文化が強いため、どうしても元SCS, CSKといった形にはまる傾向が強い
以前はブラック体質な会社だったが合併以降、健康経営を重視するようになり、残業時間削減、有休消化、在宅勤務の推奨といった社員の働きやすさ改善に意欲的なホワイト企業へ変貌。日経の人を活かす企業ランキングも1位になっているので、良い企業になっている
組織体制は縦割りで横の繋がりは強くないため、横連携はあまり取れていないのが実情。隣の部署が何をしているかなかなか見えにくい。旧SCSとCSKで組織体制は分かれている
部門は業界別・機能別に分かれていて、システム開発であればSCSKだけで全て出来る体制。親会社から貰う仕事が多いが、独自顧客も多く、システムの開発・運用・保守を一括して担っている
まじめ、保守的な人材が多い。チャレンジ精神のある人には物足りないと感じるかもしれない。年功序列で首になりにくく、ITの技術についていけるならば居心地は良い
2.職場環境
合併以降「健康経営」を軸に働き方改革を着実に実行してきたこともあり、仕事の進め方や社内の雰囲気もがらりと変わり、昔に比べて随分人にやさしくなった
職場の雰囲気はコーポレート部門か事業部門で大きく異なる。事業部門は多くが客先勤務となり自社に戻ることも少ないので、職場環境としては客先の社員と変わらない
3.給料・年収
年収360万・新卒1年目(総合職)
年収400万・新卒3年目(総合職)
年収430万・新卒4年目(SE)
年収470万・新卒4年目(総合職)
年収500万・新卒4年目(総合職)
年収460万・新卒5年目(営業)
年収480万・新卒7年目(総合職)
年収600万・新卒7年目(営業)
年収630万・新卒7年目(証券)
年収500万・新卒8年目(保守)
年収520万・新卒9年目(総合職)
年収650万・新卒9年目(SE)
年収700万・新卒10年目(管理職)
年収700万・新卒12年目(SE)
年収700万・新卒14年目(プロジェクトマネージャー)
年収600万・新卒15年目(ソリューション)
年収600万・中途10年目(SE)
給料体系は前年度の評価が反映される年俸制
賞与は夏冬の年2回、合計約3〜4ヶ月分。冬は固定で夏は貢献度や会社業績が加味されるので変動がある
昇給は年1回、年教序列型の昇給制度。劇的な昇給はなく毎年一定額があがる。上がり幅は数千円から数万円。公務員のようなイメージ
残業代は総合職と基幹職で異なり、総合職は実際の残業時間に関わらず残業20時間分の手当てがでて、20時間以上働けばその分追加支給される。20時間未満だとお得な制度。基幹職は34時間分の残業手当てが固定で支給されるが休出・深夜残業以外は残業手当てはでない
同業他社に比べ給料は安くボーナスも少ない
最速で31〜32歳で管理職になれるが、それまで年収はほぼ皆一律で400〜500万程度。ランクがあがらないと年収は殆どあがらない。ランクを上げるためには、一定の期間連続で最高評価を得て昇格試験の対象者として推薦されること、かつ、試験に合格することが必要
管理職になるには一定以上の能力が必要なため、600万くらいで頭打ちの人も結構いる
4.評価制度・人事制度
人事評価は一切ブラックボックスで、何にどんな評価がなされているのか公開されていない。期初に年間の目標を上司と握り、期末に振り返って、一年の評価が付く
評価はほぼ直属の上司に委ねられる。俗人的で上司に気に入られるかどうかで昇格や昇給が左右される
絶対評価でなく相対評価、上には昇進しないおじさんが大勢いるので若手はそういう人たちをおしのけて評価をもらうのは非常に難しい
資格取得や外部活動といった客観的実績があれば評価されやすい
昇格も年功序列で上がっていくが、上長との相性で昇格が早まったり遅くなったりする。使えない社員もよっぽど目につかない限り降格はない
30歳前半までは、いくら成果を上げてもボーナス・給与・昇進にはほぼ関係ない
評価はそこまで給与に反映はされないため、モチベーション維持に繋げにくい
5.福利厚生
実家が遠い人には社宅があり、月1.5万円で住める
TDL2000円引き券やホテル割引券等を申し込めばもらえる
住宅手当、家族手当はない
6.ワークライフバランス
「ワークライフバランスは調整しやすい」
「定時で退社する部署が多い」
「残業時間も短い」
「有休消化率は高い」
「休みは自由に取得可能」
前任の社長の時代に大きく変わった、以前は終電での帰宅が当たり前といった典型的なIT企業だったが、社長が変わり会社の方針が変更になったことで、残業時間は大幅に減少。残業撲滅キャンペーンを徹底することで定時で退社する部署も多くなった
総合職は20時間分、基幹職は34時間分の残業代が基本給に組み込まれているので早く帰ったもの勝ちの制度になっている。若手社員の場合は残業代は全額支給され中堅社員はみなし残業制
残業するとマイナス査定となり毎月レポートの提出があるようだが、残業時間は毎月20時間以内に収まることが多いようだ
年に20日間の有休の全日消化が組織目標として設定していることもあり、有給は非常に取得しやすいが、有給の積み残しなどを許さない雰囲気もあり無理矢理に取得させられることもあるようだ。結果社員の有休消化率はほぼ100%。また、客先常駐であってもだいたいのお客様はそれほどいやな顔をしないので気にせず休みを申請できる
祝日が木曜日のように飛び石連休の中日を有休奨励日として設定していて、特別な事情がない限りほとんどの社員が有休を取得する
名ばかりだったフレックス制度もかなり自由に利用できるようになり、在宅ワークも推進され近年はプライベートの時間が多く持てる様になっている
パワハラ予防にも力をいれていて、頭ごなしにいきなり怒鳴り散らすような上司も殆どいなくなった
女性管理職を増やそうという運動が積極的に行われており、育休・産休は非常に取りやすい環境。男性社員の育休・産休は会社としては推奨されているものの、現場としては倦厭される雰囲気がある
7.退職理由
「頑張りや個人の能力が役職や給与に反映されるのが40歳くらいからであるため、モチベーションを維持するのが難しい」
「海外案件をやりたかったが入社して4年中々チャンスがない」
「業務量の割に給与が低いこと。とくに賞与が年間で3.5ヶ月分のためモチベーションが上がらない。それに加え、若手社員に対してみなし残業制度を導入したことにより、元々忙しい部署にいた社員は年収が下がってしまったケースが多々ある。また昇格してもそれほど給与が上がらないため、将来に不安を感じる」
「とにかく給料が同業他社と比較して低い。増収増益などと謳っているが、従業員に回っていないのだから当たり前。毎年毎年新たな施策を実施しているが、従業員へのキャッシュバックは雀の涙ほどで、ただ負担が増えるだけ。過度の残業抑制や健康経営などによって、若年層の流出が非常に激しい。いくら見栄えよく会社作りをして、優秀な人材を集めてもこのままでは何の意味もない」
「人事評価で良い評価はもらっていたが、ボーナスへの繁栄は少ない」
「仕事面以外では、仕事内容に比べ、給料が低い」
「若いうちはほぼ横並びなので成果実績が評価に結びつかず、モチベーションを保つことが難しい」
「給料が減少していき先行きが不透明になった」
「異動が多く、入社当時に描いていたキャリアパスが描けず、仕事内容も成果が見えないものが多いため。入社当時の自分には、3年待たずに転職した方がいいとアドバイスしたい」
「総じて大きな不満はないが、仕事が出来る人も出来ない人も、仕事をしている人もしていない人も、余り昇給に影響しないためか、向上心を持って取り組んでいる人が少なく、モチベーションを保つのが難しい」
8.総評
SCSとCSKが合併して以降、残業時間の削減や有休取得率の向上といった労働環境の見直しが行われワークライフバランスは随分と良くなった。前回考察した帝国データバンクと比較すると雲泥の差がある
働きやすさが改善された一方、みなし残業代として基本給に総合職は20時間分、基幹職は34時間分の残業代が組み込まれるようになったこともあり、基本給も上がり給料アップに繋がったかと思えば、残業代を厳しく制限している影響もあり、残業代が減ったことで相対的に年収が下がった人も多いようだ
もともと同業種と比較して年収は低く、年功序列型の昇給制度なのでたとえ人事評価で高評価を得ても給料は一定額しがあがらない。管理職に昇格しなければ年収600万で頭打ちになる
会社として経営は安定していて労働環境は大幅に改善されているので、ワークライフバランスを優先させてそこその年収を稼ぎたい人には最高の環境かもしれない
一方で、若いうちからバリバリ仕事をこなして実力をつけ結果を出すことで年収アップや昇格を目指したいのであれば、サイバーエージェントのような若手に積極的に裁量権を持たせて若手が中心となって活躍する会社に転職するほうがいいだろう
三菱東京UFJ銀行、みずほ証券といった金融業界をはじめ他業界に転職するなら若ければ若いほど求人も多いので、現状に満足できない人は業界・職種問わず積極的に他社に転職してみてはいかがだろうか
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さいごに
SCSK株式会社の口コミや評判を分析してみましたが、会社の採用ページだけでは知り得ない、リアルな情報に触れることができたと思います。
皆様の就職活動や転職活動のお役に立てると幸いです。
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